「キウイの花言葉って、ちょっと怖い意味があるの?」
「キウイって縁起が悪かったりする?」
そんなふうに感じて、このページにたどり着いた方もいるのではないでしょうか?
花や果実には、それぞれ“花言葉”と呼ばれる象徴的な意味があります。でも中には「復讐」や「絶望」など、ちょっとドキッとするような言葉がついている植物もあるんですよね。
でも、キウイの花言葉は実はとてもやさしく、前向きなメッセージを持った言葉がそえられているんです。
この記事では、「キウイの花言葉の意味」や「その由来」、さらに「そもそもキウイってどんな植物なの?」ということまで、やさしく丁寧に解説していきます。
身近な果物でありながら意外と知られていない、キウイの素顔を一緒にのぞいてみましょう。
キウイの花言葉は怖い?
まず結論からお伝えすると、キウイの花言葉には怖い意味は一切ありません。
むしろ、力強さや親しみやすさ、豊かさといったポジティブなイメージが多く込められているんです。
具体的には、次のような花言葉がキウイには付けられています。
- 生命力
- 豊富(豊かさ)
- ひょうきん
- 美しさ
- 永遠の友情
- 豊富な愛
- 幸福
どれも前向きで明るい意味ばかりですね。
たとえば「生命力」は、キウイのつるがぐんぐんと伸び、寒さにも負けず毎年たくさんの実をつける様子に由来しています。
「豊かさ」「幸福」といった言葉も、キウイが栄養価の高い果実をたくさん実らせることから連想されるのも納得です。
少しユニークなのが「ひょうきん」。
これは、毛が生えたような見た目の果実や、キウイバードの愛らしい姿にちなんだものなんです。ちょっと笑顔になってしまいますよね。
また、「永遠の友情」や「豊富な愛」といった花言葉には、キウイが持つ種の多さやみずみずしさから、人とのつながりや温かい関係性を象徴する意味合いが込められているんですよ。
一方で、怖い印象を与える花言葉を持つ植物も実在します。
たとえば、オトギリソウの「恨み」や、クロユリの「呪い」は代表的な例です。
それに比べると、キウイの花言葉はどれも人に贈りたくなるような、やさしくて前向きな意味ばかりだといえるでしょう。
さて、なぜこのような花言葉がキウイに与えられたのでしょうか?
次の章ではキウイの花言葉の由来や背景について、もう少し深く掘り下げていきましょう。
キウイの花言葉の起源や由来
実は、キウイの花言葉がいつ・どこで生まれたのかについては、はっきりとした文献や記録は残されていません。
けれども、花言葉の多くは植物の持つ特性や、見た目、そして文化的な背景から自然と紡がれてきたもの。
キウイの場合も、まさにその例といえるでしょう。
ここからは、キウイの花言葉ひとつひとつについて、どんな由来があるのかを詳しく見ていきます。
生命力
この言葉が与えられた背景には、キウイの驚くべき「たくましさ」があります。
キウイはつる性植物の一種で、ぐんぐんと力強く枝を伸ばしながら成長していきます。寒冷地にも強く、なんとマイナス10度の寒さにも耐えられるほどの耐寒性を持つんです。
さらに、毎年のように多くの花を咲かせ、実をたっぷりと実らせる様子は、まさに“生命のエネルギーそのもの”。
そして、果実自体にもビタミンCや葉酸、カリウム、食物繊維など、健康を支える栄養素がぎゅっと詰まっています。
このような植物としての強さと、私たちの体を支えるパワーが、「生命力」という言葉につながったと考えられています。
豊富・豊かさ
キウイの果実を切ってみると、中心にぎっしりと詰まった小さな種が目に飛び込んできますよね。
その姿から、「たくさんの可能性が詰まっている」ような印象を受けた方もいるかもしれません。
実際に、キウイはビタミンCの含有量がフルーツの中でもトップクラスで、1個で1日分のビタミンCを摂れるとも言われています。
そのため「栄養が豊富=豊かさ」「たくさんの実り=幸福や愛情が満ちている」といった意味合いから、「豊富」「豊かさ」といった花言葉が生まれたのでしょう。
ひょうきん
ちょっとユニークで印象に残るこの花言葉。由来はキウイの“見た目”と“名前”にあります。
毛に覆われたような茶色い果皮は、どこか愛嬌を感じさせる外見です。そして「キウイ」という名前自体が、ニュージーランドの国鳥「キウイバード」に由来しているんですね。
このキウイバード、小さくてふわふわの羽毛にくちばしの長い不思議な鳥で、見れば思わずクスッとしてしまうような愛らしさがあります。
果実と鳥、両方のユニークさが重なって、「ひょうきん」という言葉が生まれたと考えられています。
豊富な愛・幸福
たっぷりの栄養と、種の多さ。それはまるで「愛情がぎゅっと詰まった宝箱」のよう。
キウイの中に広がる種のひとつひとつが、小さな幸せの種を表しているかのようです。
その豊かさから、「豊富な愛」「幸福」といった言葉がつけられるようになったのでしょう。
ギフトとして贈られたときにも、「あなたにたくさんの幸せが訪れますように」という思いを込めることができる、あたたかな花言葉です。
永遠の友情
キウイには「永遠の友情」という、少し詩的な花言葉もあります。
この言葉の背景には、キウイフルーツの“たくさんの種”や“シェアして食べやすいサイズ”が関係しているといわれています。
一つの果実をみんなで分け合って楽しめる、そんな性質が「友情を長くつなぐ象徴」となったのかもしれません。
また、名前の由来でもあるニュージーランドでは、キウイバードが国のシンボルとして親しまれており、「仲間」や「絆」の象徴とされてきました。
こうした文化的な背景も、花言葉にあたたかみを添えているのでしょう。
このように、キウイの花言葉はただの語呂合わせや思いつきではなく、植物の生き方そのものや、果実に込められた自然の恵みを丁寧に映し出しているんです。
次の章では、そんな魅力あふれるキウイが、どんな植物なのか?
育て方や特徴も含めて詳しくご紹介していきますね。
そもそもキウイってどんな植物?
キウイと聞くと、スーパーの果物売り場でおなじみの丸くて毛の生えた果実を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
でも、実はその果実を実らせるキウイの木は、ユニークな特性をたくさん持つ植物なんです。
強い寒さにも耐え、つるをグングン伸ばしながら成長する姿は、まさに自然の中のエネルギーそのもの。
では、キウイという植物について、基本情報を詳しく見ていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Actinidia chinensis / Actinidia deliciosa |
原産地 | 中国南部 |
形態 | 耐寒性落葉つる性果樹、雌雄異株、葉は卵形で大きく互生 |
開花期 | 5~6月、白~薄黄色の花、下向きに咲く、ほのかな香り |
果実 | 卵形で茶色い毛、果肉は緑・黄・赤、種が多数、甘みと酸味が特徴 |
歴史 | 中国原産→20世紀初頭にNZへ→キウイフルーツとして世界へ普及 |
利用法 | 生食、スイーツ、サラダ、ジャム、果実酒、肉の下ごしらえなど |
文化的意義 | 健康・繁栄・友情・幸福の象徴。NZでは国民的果物として親しまれる |
人との長い歴史と文化
キウイの原産地は中国南部で、古くから「獼猴桃(ミホウモモ)」という名前で親しまれてきました。
この呼び名は「猿が好んで食べる桃」という意味で、野生動物にとっても魅力的な果実だったことがわかります。
20世紀初頭にはニュージーランドに渡り、そこで品種改良が進められ、現在私たちが知っている「キウイフルーツ」が誕生しました。
果実の見た目がニュージーランドの国鳥「キウイバード」に似ていたことから、その名が付けられたんですよ。
今ではニュージーランドを代表する農作物のひとつで、世界各地に輸出され、多くの人々に親しまれる果物となっています。
利用法
キウイはそのまま生で食べるだけでなく、料理やスイーツにも幅広く使える万能選手です。
半分にカットしてスプーンですくって食べたり、皮ごとスライスして食べたりと、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力ですね。
スムージーやヨーグルトに加えれば、ビタミンたっぷりのデザートになりますし、ジャムや果実酒に加工するのもおすすめです。
さらに、キウイにはたんぱく質分解酵素「アクチニジン」が含まれているため、肉を柔らかくする効果があるんですよ。
そのため、肉料理の下ごしらえやソースとしても活用されることが多いのです。
また、栄養価が非常に高く「スーパーフード」としても注目されており、美容や健康の面でも人気が高まっています。
見た目のユニークさだけでなく、健康や料理との相性まで兼ね備えたキウイは、まさに多才な植物といえるでしょう。
それでは最後に、ここまで紹介してきたキウイの花言葉をもう一度おさらいしていきましょう。
まとめ
最後に、キウイの花言葉とその背景を振り返ってみましょう。
- 花言葉
- 生命力
- 豊富・豊かさ
- ひょうきん
- 美しさ
- 永遠の友情
- 豊富な愛
- 幸福
- 由来の要約:
- 強い寒さにも耐える生命力のあるつる性植物
- 栄養価の高い果実に込められた「豊かさ」の象徴
- 見た目のユニークさや文化的背景が反映された言葉
キウイの花言葉にはネガティブな意味は一切なく、どれも前向きで希望にあふれたものばかりです。
日々を元気に、そして豊かに生きたいと願う私たちにとって、キウイはまさにぴったりな存在かもしれませんね。
ちょっとした贈り物や、自分へのご褒美にキウイを選んでみるのも素敵でしょう。
その小さな果実に込められた大きな想いが、あなたの日常をやさしく彩ってくれますよ。