「パッションフルーツの花言葉は怖いの?」
「パッションフルーツづてどんな花なんだろ?」
と悩んでいませんか?
南国の甘い香りに包まれた、あの独特な紫色の果実。
時計のような不思議な花を咲かせるパッションフルーツには、実は深い宗教的な意味が込められた花言葉があるんです。
この記事では、パッションフルーツの花言葉の意味や由来、そして植物としての魅力まで、詳しく解説しています。
キリストの受難を象徴する神聖な花の魅力を、一緒に見ていきましょう!
パッションフルーツの花言葉は怖い?
まず、結論から紹介するとパッションフルーツの花言葉に怖い意味はありません。
では、どのような意味の言葉がつけられているのでしょうか?
それは以下の5つがパッションフルーツに付けられている花言葉となっています。
- 「信仰」
- 「聖なる愛」
- 「宗教的熱情」
- 「信念」
- 「信頼」
このようにすべての言葉が神聖で崇高な意味を持っていると言えますね。
上記で紹介した花言葉は、パッションフルーツの花がキリストの受難を象徴することから、深い宗教的な意味を持つ言葉が使われる由来とされています。
一方で、はじめにお伝えした通りパッションフルーツには「怖い」意味を持つ花言葉は存在しませんでした。
一般的に怖い花言葉として有名なのは、アイビーの「死んでも離れない」やトリカブトの「復讐」などが挙げられます。
なので、結婚式やお祝いの場面で「パッションフルーツ」を使っても、むしろ神聖な思いを込めることも可能なんですよ。
では、なぜパッションフルーツにこのような宗教的で崇高な花言葉が付けられたのでしょうか?
次の章ではパッションフルーツの花言葉の起源や由来について詳しく紹介していきましょう!
パッションフルーツの花言葉の起源や由来
花言葉の多くは、その植物の見た目や性質、神話や伝説に基づいて生まれることが多いものです。
パッションフルーツの場合、16世紀にスペインのイエズス会宣教師が南米で発見した時から、花の姿がキリストの受難(パッション)を連想させることから、すべての花言葉が宗教的な意味を持つようになりました。
それでは、パッションフルーツの花言葉一つ一つの由来を詳しく見ていきましょう。
信仰
この「信仰」という花言葉の由来は、パッションフルーツの花の構造そのものにあります。
宣教師たちは、花の中央にある5本の雄しべを「十字架」に、3つに分かれた雌しべを「後光」に見立てました。
さらに、5枚ずつの花弁と萼を合わせた10枚を「10使徒」(ペテロとユダを除く)として解釈したのです。
まるで神様がキリストの受難を花に刻み込んだかのような、神秘的な構造から「信仰」という花言葉が生まれたんですね。
聖なる愛
「聖なる愛」という花言葉は、キリストが人類への愛ゆえに十字架にかかったという、キリスト教の根本的な教えに由来しています。
パッションフルーツの花が受難の象徴とされることから、人間的な愛を超えた神聖で崇高な愛情を表現する言葉として定着しました。
この花言葉は、恋人同士の愛よりも、もっと深い精神的な結びつきや献身的な愛を意味するものでした。
宗教的熱情
この「宗教的熱情」という花言葉の背景には、宣教師たちの布教への情熱があります。
彼らは、この花を「受難の花(flos passionis)」と名付け、現地の人々にキリスト教を伝える際の重要な教材として活用しました。
花そのものが聖書の物語を語る生きた教科書となったことから、深い信仰心と宗教的な情熱を表す花言葉が生まれたのです。
信念
「信念」という花言葉は、「信仰」と同じく十字架と使徒の象徴から来る強い意志を表現しています。
キリストが十字架を背負い、最後まで自らの使命を全うした姿を連想させることから、自分が信じる道を貫き通す強い意志を意味する言葉となりました。
この花言葉は、宗教的な文脈を超えて、人生における確固たる信念を持つことの大切さを教えてくれるものでしょう。
信頼
「信頼」という花言葉は、神聖な愛と結びつき、人や関係への深い信頼を伝える意味を持っています。
キリストが神への絶対的な信頼のもとに十字架を受け入れた姿から、揺るぎない信用関係を築くことの価値を表現しているのです。
この花言葉は、現代でも友情や愛情において、お互いを深く信頼し合うことの美しさを伝えてくれます。
このように、パッションフルーツの花言葉は、16世紀の宣教師たちの発見から始まり、キリスト教の教えと深く結びついて形作られてきました。
単なる植物を超えて、人々の心に深い感動を与える精神的な象徴として愛され続けているのです。
そもそもパッションフルーツってどんな植物?
パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)は、トケイソウ科トケイソウ属に属する常緑のつる性植物で、その独特な時計のような花と甘酸っぱい果実で古くから人々に愛されてきました。
南アメリカ原産でありながら、今では世界中の温暖な地域で栽培され、食用から観賞用まで幅広く利用されている魅力的な植物なんです。
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Passiflora edulis Sims |
原産地 | 南アメリカ(ブラジル南部・パラグアイ・アルゼンチン北部) |
形態 | 常緑の多年生つる性草本で、蔓は長さ6m以上に伸長し、葉は3深裂・鋸歯状縁を持ちます。 |
開花期 | 5~7月頃に白を基調とした花を咲かせ、副花冠は紫色糸状で時計盤と針を連想させます。 |
人との長い歴史と文化
パッションフルーツと人類の関わりは、16世紀のスペイン宣教師による発見から始まりました。
彼らはこの花を「受難の花(flos passionis)」と名付け、キリスト教の布教活動に重要な役割を果たしたのです。
日本には18世紀に観賞用として渡来し、その花姿が時計の文字盤に似ていることから「時計草」という和名が付けられました。
ヨーロッパでは古くから葉や茎が鎮静・安眠効果のあるハーブティとして利用され、現在でも精神を安定させる自然療法として研究が続けられています。
現在の利用法
果実利用:
生食では種ごとゼリー状の果肉をスプーンですくって食べるのが一般的で、その独特な甘酸っぱさと芳醇な香りは一度食べると忘れられません。
加工品としては、ジュース、ジャム、ゼリー、ケーキやお菓子のトッピングなど、幅広い用途で活用されています。
栄養面では、ビタミンC・β-カロテン・葉酸・カリウムなどが豊富で、疲労回復や生活習慣病予防に効果があるとされているんですよ。
観賞・園芸用:
庭園やグリーンカーテンとして人気があり、その美しい花と実の両方を楽しむことができます。
最近では、果実収穫目的や観賞用の新品種(ハイブリッド)も開発され、園芸愛好家の間で注目を集めています。
現在では鹿児島県や沖縄県などの温暖な地域で商業栽培が行われ、その甘い香りと独特の風味で多くの人々を魅了し続けています。
まとめ
最後に今回見てきたパッションフルーツの花言葉について振り返ってみましょう。
- 花言葉
- 「信仰」「聖なる愛」「宗教的熱情」「信念」「信頼」
- すべて神聖で崇高な意味を持つポジティブな言葉
- 由来
- 16世紀のスペイン宣教師がキリストの受難を象徴する花として発見
- 花の構造が十字架や使徒を連想させることから宗教的意味が生まれた
- 現在の魅力
- 観賞用から食用まで幅広い用途
- 栄養価が高く健康効果も期待される
パッションフルーツは、その神聖な花言葉と豊かな実用性を兼ね備えた、まさに「奇跡の植物」と呼ぶにふさわしい存在です。
時計のような美しい花から甘い果実まで、私たちの心と体の両方を満たしてくれる、素晴らしい植物なのではないでしょうか。
ぜひパッションフルーツの花言葉を知り、その深い意味とともに日常生活に取り入れてみてください。